システム開発の流れや費用を確認しよう!費用を安く抑えるコツも紹介!

2024/01/30


システム開発の流れや費用を確認しよう!費用を安く抑えるコツも紹介!_DIPROTECH

各企業では業務上の様々な課題を抱えているでしょうが、システム開発によって解決しやすくなります。

システム開発とは、一言で言うと、コンピューター上で操作するプログラムや仕組みを作ることです。

システム開発により、業務も効率化します。

しかし、システム開発をどのような流れや工程で行えばいいのか、ご存じない人もいるでしょう。

また、費用がどのくらいかかるかも気になる点です。

そこでこの記事では、システム開発の流れや費用相場について詳しく解説します。

これからシステム開発をしようと思っている方や企業は、ぜひ記事の内容を参考にしてください。


システム開発の流れ・手順

システム開発の基本的な流れ・工程は以下のようになっています。

要件定義→外部設計→内部設計→プログラミング→テスト→リリース→運用

それぞれの内容を簡単に説明しましょう。

要件定義とは、システムの詳細な仕様を定めることです。

以降の工程は全てこの要件定義に基づいて実行されます。

定義することは様々ですが、いくつか挙げてみましょう。

  • 機能

  • 目的

  • 割くべき人員

  • 予算

  • 納期

  • 性能

  • 拡張性

  • セキュリティなど

​要件定義で定めた内容は要件定義書にまとめます。

次は外部設計です。

外部設計ではユーザーがわかりやすく見やすいUI(ユーザーインターフェース)を設計し、基本設計書を作成します。

続いて、内部設計。

内部設計は外部設計よりさらに詳細な設計で、内部処理のロジックや内部データの構造などを定めます。

内部設計を元に行われるのがプログラミング。

プログラマーが所定のプログラミング言語でプログラムを作成します。

プログラミングが作成されたら、テストを行います。

設計書通りプログラムが稼働するか確かめるのです。

テストがクリアできれば完了ですから、リリースとなります。

すでに利用しているシステムがあれば、データなどを移行します。

以降は、リリースされたシステムを運用していくことになります。


システム開発費用の内訳

​システム開発にかかる費用の内訳を見てみましょう。

1.人件費:エンジニアやプログラマーなどの開発費用

システム開発にまず必要なのが人件費です。

エンジニアやプログラマーの作業に対する費用が発生します。

人件費の計算方法は以下の通りです。

「人月(にんげつ) ×人月単価 ×開発期間」


  • 人月:システム開発に必要な1ヶ月間の人員

  • 人月単位:1人の人員が1ヶ月間に作業した場合の費用

  • 開発期間:開発してリリースまでにかかる期間

例を挙げてみましょう。

開発者が3人で、各自の人月単位が60万円で、開発期間が4ヵ月だとします。

その数字を上位の計算式に入力してみましょう。

「3×60万円×4ヵ月=720万円」

これが人件費です。


2.諸経費:開発機材などの設備費・ソフトのライセンス料など

次にシステム開発にかかる費用が諸経費です。

諸経費には次のようなものが含まれます。

  • システム開発に使うパソコン

  • システムを稼働させるためのサーバー代

  • 利用するソフトのライセンス料など


システム開発費用の内訳を知ることで、今後の開発計画が立てやすくなるでしょう。


システム開発の見積書の事例

システム開発を依頼する場合は、費用の見積書が作成されますが、その事例がどうなっているか紹介しましょう。

システム幹事というサイトにちょうどいい例があるので、取り上げます。


システム開発の見積書の事例_DIPROTECH


​システム開発費の見積書を見るポイントがあるので、以下の表に示します。


費用項目

見積内容

要件定義費用
必要な機能、技術、納期、工数などを定義するための費用
進行管理費用
納期まで開発をスムーズに進行させるための費用
設計費用
発注者にとってわかりやすい基本設計やエンジニア向けの詳細設計を作成する費用
デザイン費用
画面構成など操作性・視認性のデザインを設計する費用
開発費用
システム開発に関係するメンバーの人件費
テスト費用
システムの稼働確認をするために行うテストの費用
導入費用
初期設定費用や操作の説明会の費用
運用・保守費用
システムの維持やトラブル対応に必要な費用


システム開発の見積を希望するなら、DIPROへ資料請求をしてみてください。


システム開発費用のシミュレーション方法

​システム開発の費用がどれくらいになるかあらかじめ予想しておきたいですよね。

そこで、シミュレーション方法をご案内します。


1.STEP1:システムの種類を選ぶ

システム開発費用のシミュレーション方法第1ステップは、システムの種類を選ぶことです。

システムには大きく分けて、次の3つの種類があるので、それぞれの中から選択することになります。

  • 基幹システム:会計・人事・生産・販売など企業の基幹情報を担うシステム(停止すると、企業経営に著しい支障が生じる)

  • 業務支援システム:顧客情報や営業活動、新たなプロジェクトなどのデータを有効活用し、業務をサポートするシステム

  • Webシステム:ネットショップ、予約システム、マッチングシステムなどインターネットを通して、情報を処理するシステム


2.STEP2:システムの目的を選ぶ

システム開発費用のシミュレーション方法第2ステップは、システムの目的を選ぶことです。

システムの目的には次のようなものがあるので、自社に合うものを選んでみましょう。

目的
使い方
ツールの導入のみ
費用を抑えて早く使う
運用・保守はしない
ツールの導入とカスタマイズ
​自社用にアレンジする
他のシステムと連携する
​スクラッチ開発
完全オリジナルシステムを開発する
複雑で特殊な機能を追加する


​3.STEP3:目的別の費用相場を把握する


システム開発費用のシミュレーション方法第3ステップは、目的別の費用相場を把握することです。

ステップ1とステップ2の種類と目的を踏まえて、費用相場をシミュレーションしてみます。

シミュレーションした結果、どのくらいの費用になるのかは次のコーナーで解説しましょう。

料金シミュレーター_DIPROTECH


いくつかのシステム開発の費用相場

​システムの種類や目的に応じた開発費用がどうなっているか見てみましょう。


基幹システム(販売管理システム)の費用相場


まず、基幹システムの中の販売管理システムを例にとって。費用相場を解説します。

販売管理システムでは、受注、在庫、出荷、売上などを管理します。

販売管理システムの費用は高めです。

理由は、業務が複雑で、重要度が高く、複数人が使うことになるからです。

他の基幹システム、例えば人事管理や財務会計よりも割高になっています。

人事管理や財務会計の費用は販売管理システムの6割程度。

これらのシステムは機能の複雑性が低く、使用する人数も限られているので、少し費用が抑えられています。

では、販売管理システムの費用相場がどれくらいになるか、以下の表に示してみましょう。


導入・開発形式
費用・相場
開発体制
開発(導入)期間
ツールの導入
10万円前後/月〜
-
1週間前後
ツール導入

カスタマイズ
100万円以上
ディレクター1名
デザイナー1名
エンジニア1名
3ヶ月〜4ヶ月
スクラッチ開発
500万円以上
ディレクター1名
デザイナー1名
エンジニア2名
4ヶ月〜8ヶ月​

※引用元:システム開発の費用・相場を徹底解説!料金を抑えるコツも紹介【2023年最新版】


販売されているツールを導入するのなら月10万円前後、カスタマイズもするのなら100万円以上、スクラッチ開発ともなると500万円以上もかかります。


業務支援システム(顧客管理)の費用相場

続いて、業務支援システムの1つ、顧客管理システムの費用相場を見てみましょう。

業務支援システムでは、顧客と関わる業務を支援するのが中心になります。

先ほど取り上げた基幹システムは顧客とは直接関係がないバックオフィス業務を行うためのシステムといえます。

顧客管理システムの費用相場は販売管理システムの8割程度です。

以下の表に費用相場を示しましましょう。


導入・開発形式
費用・相場
開発体制
開発(導入)期間
ツールの導入
5万円前後/月
-
1週間前後
ツール導入

カスタマイズ
50万~200万円
ディレクター1名
デザイナー1名
エンジニア1名
3ヶ月〜4ヶ月
スクラッチ開発
400万円以上
ディレクター1名
デザイナー1名
エンジニア2名
CRMツール(顧客関係管理)
4ヶ月〜8ヶ月

※引用元:システム開発の費用・相場を徹底解説!料金を抑えるコツも紹介【2023年最新版】


顧客管理システムの場合、ツールの導入だけなら月5万円前後、カスタマイズを含めると50万~200万円、スクラッチ開発なら400万円以上です。

これは全体の費用になりますが、実は顧客管理システムには3つの種類があります。

MAツール(マーケティングオートメーション)とSFAツール(営業支援)とCRMツール(顧客関係管理)。

それぞれの特徴を整理すると、次のようになります。

ツール名
MAツール
SFAツール
CRMツール
機能
メール配信
効果測定・分析
商談管理
受注管理など
顧客管理
顧客対応管理など
目的
見込み客の獲得
営業活動
顧客との関係を築く

※引用元:システム開発の費用・相場を徹底解説!料金を抑えるコツも紹介【2023年最新版】

顧客管理システムには上記の3つのツールを全て備えているもの、一部のみ利用できるものなどがありますが、機能が多くなればその分費用も高くなります。


Webシステム(ECサイト)の費用相場

最後にWebシステムの費用相場を確認しましょう。
ここでは、ECサイトの場合を取り上げます。
ECサイトはインターネット上で商品やサービスを販売するWebサイトのことですが、構築費用の目安は以下のようになっています。

特徴
費用・相場
開発体制
開発期間
テンプレート&軽微な
カスタマイズのECサイト
50~100万円
ディレクター1名
デザイナー1名
エンジニア1名
2ヶ月〜3ヶ月
オリジナルのデザイン
100〜300万円
ディレクター1名
デザイナー1名
エンジニア1名
3ヶ月〜4ヶ月
業務に合わせた特殊な機能も
オーダーメイド
300万円以上
ディレクター1名
デザイナー1名
エンジニア2名
4ヶ月〜8ヶ月

​※引用元:システム開発の費用・相場を徹底解説!料金を抑えるコツも紹介【2023年最新版】


テンプレートを使い、簡単なカスタマイズをするくらいのECサイトの構築費用は50万~100万円程度です。

テンプレートを使うと、他社サイトとの差別化が図りにくくなり、オリジナルサイトは作れません。

それでも費用は結構かかりますね。

オリジナルデザインのECサイトなら、費用相場は100万~300万円くらい。

デザインにこだわって、デザイナーにオーダーメイドし、独自のECサイトを作ろうと思うと、このくらいの費用がかかります。

特殊な機能をつけて、高度なカスタマイズECサイト構築ともなると、300万円以上はするでしょう。

中には費用が1,000万円以上という大規模ECサイトもあります。


システム開発の費用を安く抑えるコツ

​システム開発をしようと思ったら、ある程度まとまった資金を準備しなければいけませんが、少しでも費用を抑えたいというのが本音でしょう。

そこで、どのように費用を安くすればいいのか、コツを紹介します。

まず自社が抱える課題と欲しい機能を明確にしておきましょう。

課題に対してどのような機能が必要で、どのような機能が不要かをはっきりさせることで、無駄な費用を使わずに済みます。

後で修正や追加費用を支払う必要もなくなるでしょう。

その際は、具体的な数値で表すことが大事です。

販売管理の工数を今の1/3に減らしたい、勤怠管理の人員を1人分削減したいなどです。

次に補助金を利用するという手があります。

システム開発に活用できる補助金の種類には次のようなものがあります。

補助金名
概要
補助金額(通常枠)
ものづくり補助金
生産性向上を実現するための革新的なサービスの開発、試作品開発、生産プロセス改善のための設備投資支援が目的
100万円~1,000万円
事業再構築補助金
新分野展開、業態転換、事業・業種転換、事業再編またはこれらの取り組みを通じた規模の拡大など、事業の再構築を目指す中小企業などへの補助金
100万円~8,000万円
IT導入補助金
ITツールを導入する際の経費の一部を補助する補助金
30万円~450万円
小規模事業者持続化補助金
販路拡大などに取り組む小規模事業者を支援する補助金
50万円


これらの補助金のうち、利用できるものがあれば利用し、システム開発費用を抑えてください。


システム開発を依頼する工程

​システム開発を自社内で行えない場合は、開発業者に依頼する必要がありますが、そのための工程を知っておく必要があるので紹介しましょう。

次のようになっています。

企画・見積→要件定義→基本設計・詳細設計→単体テスト・結合テスト・総合テスト・受け入れテスト→運用・維持管理


システム開発をプロに依頼したい方へ

​自社でシステム開発ができない場合は、専門のプロに任せるのが一番です。

プロに依頼した方は、ぜひDIPROまでご連絡ください。

DIPROでは、DX時代の戦略的なITビジネスパートナーとして、お客様の事業やサービスを支えるためのシステムをカスタマイズ開発。

ただシステムを開発するだけでなく、お客様の事業成長もサポートします。


システム開発をプロに依頼したい方へ_DIPROTECH

まとめ

​この記事では、システム開発の流れや費用相場を解説しました。

現代の企業は経営や業務の課題を解決するためにシステム開発を行わなければいけなくなっています。

そこで知っておきたいのがシステム開発の工程と費用相場です。

今後の計画を立てる上でも工程や費用は大切なチェックポイントになりますから、記事の内容を参考によく確認し、万全の準備を整えた上でシステム開発に取り組んでください。











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