アプリの運用保守、ここだけおさえておけばバッチリ!基本を理解しコスト削減!

2024/12/04

​「アプリ開発には運用保守がつきもの」と言われていますが、それにどのくらいの時間やコストがかかるのか、かける必要があるのかを判断するのは非常に難しいところがあります。

そもそも、アプリ開発した後の運用保守は必要なのでしょうか。

また、必要だとするなら、何にどのくらいの時間とコストをかける必要があるのでしょうか。

これらの疑問について、ここでは次のポイントに着目しながら解説していきます。

  • アプリの運用と保守との違い

  • アプリの運用保守にかかる費用

  • アプリの維持費をおさえるポイント

  • アプリの運用保守を外部委託するときの注意点

記事を読むことでこれらの疑問が解消し、ムダのないアプリの運用保守が実現できます。

ぜひともご一読ください。


アプリの運用と保守の違い

​アプリの「運用」「保守」という言葉は一般的によく聞かれる言葉ですが、この違いを説明することは意外に難しいものです。

ここではアプリの運用とアプリの保守の違いについて解説します。


アプリの運用とは

​ひとことでいえば、アプリの運用とは、そのアプリをよりよいものとするために管理・監視を行っていくことをいいます。

このとき、アプリそのものに対しての改変、改善業務は含まれていない点が運用の特徴です。

具体的な業務としては、アプリの起動・停止、システム環境の監視、データの入出力とバックアップ作成などが含まれます。

運用はあくまでそのアプリが正常に動作しているかを見守り、かつストレスなく稼働できているかを確認している状態です。

そして異常を発見した時には関係各署に修正依頼をかけ、ユーザーへの影響を最小限に抑えます。

同時にデータのバックアップを作成し、万が一に備えるのも運用の重要な仕事といえるでしょう。


アプリの保守とは

​アプリの保守業務は、予期せぬ不具合やエラーに対して、修正・改善・アップデートを行う業務となります。

つまり、保守業務にはアプリに対して直接的な改変、改善業務が含まれており、ここが運用業務との大きな違いです。

保守業務ではアプリの不具合の原因特定とトラブルシューティングを実施していきます。

アプリそのものの異常解決のほかに、OSやソフトウェアのアップデートに合わせアプリのアップデートも行っていきます。

アプリの保守はアプリそのものとその周辺のソフトウェアのブラッシュアップと考えればいいでしょう。

ユーザーがそのアプリを必要とし続けてくれるように品質管理をしていくのが保守業務といえます。


アプリの運用保守にかかる費用

​アプリが常に正常に動作し、常に価値を感じつづけてもらえるようなものにしていくには、運用保守業務は必要不可欠であることが分かりました。

しかし、そこにどのくらいのコストや時間がかかるのでしょうか。

またかけるべきなのでしょうか。

アプリを開発し運用保守を進めるうえでは、制作費であるイニシャルコストと運用保守を含めたランニングコストも含めて検討していかなければなりません。

それぞれにどのくらいのコストをイメージすればいいのかをお伝えしていきましょう。


ハードウェアにかかる費用

​Webアプリやネイティブ・ハイブリッドアプリなど、インターネット接続が前提となるアプリの場合は、サーバーにかかる費用をハードウェアにかかる費用と考えればいいでしょう。

サーバー利用については、自社サーバーを保有する方法、共有サーバーのレンタル、クラウドサーバー活用という3つの方法があります。

自社サーバー保有の場合、ハードウェア購入費以外に、サーバールームの準備とそれにかかる光熱費やハードウェア交換費が別途かかってきます。

共有サーバーをレンタルする場合、維持費は月額固定制なのでそれほど大きくなく、またかかる費用を固定化できるメリットがあります。

一方、サーバーの設定や利用できるリソースが限定的になったり、大規模アプリ構築の折には月額数十万円レベルでの費用がかかるおそれもあるので注意が必要です。

クラウドサーバーを活用する場合、仮想化した専用サーバーを個別に設置できるので、必要に応じて設定を細かくカスタマイズでき、使用したリソース(ストレージ容量や転送量など)で費用調整できるメリットがあります。

パブリッククラウドであれば、障害時対応サービスが利用できるため、ネットワークを含むハードウェアのメンテナンスの心配は不要です。


ソフトウェアにかかる費用

​ここでいうソフトウェアはアプリそのもの、またOSそのものについての開発費に対する言及ではなく、あくまで運用保守の側面からみた費用とお考えください。

iOSやAndroidでは、OSの大幅なアップデートが年に1回は必ず行われます。

このようなアップデートでは、セキュリティパッチの適用や機能改善が行われる一方、これまで存在していた機能の一部が失われたり使えなくなるケースがあるのは皆さんもご存じのことでしょう。

OSアップデートの影響によって発生する不具合を迅速に解決し、さらに需要が高い機能を追加することで、利便性を高めてユーザーの数を増やしたり、アプリの価値を高めたりできるメリットがあるのでこのタイミングを見逃すわけにはいきません。

新機能の追加・改善のためにかかる費用は新機能の設計・実装・テスト・デプロイなどで、費用目安としては、1機能につき10〜50万円ほどを見込んでおきましょう。


その他の費用

Webアプリの場合は、インターネット上からアクセスするためにドメインが必要です。

ドメイン取得には「登録費用」と「更新費用」が発生します。ドメインの種類(.com、や.jpなど)やドメイン登録企業(レジストラ)によって異なりますが、一部のドメインは人気が高いため、登録費用が高価です。

また、ドメイン名を保持し続けるためには、定期的(一般的には1年/3年/5年ごと)に更新費用を支払う必要があり、更新を忘れてしまうと、他人や別企業にドメインを取得されてしまうことがあります。

インターネット上の住所ともいえるドメインは、年額でも数百円から5万円程度です。

負担が大きいわけではないにせよ、見逃すわけにはいかない費用でもあります。

また、忘れてはならないのは保守対応にかかる人的リソースや外部サービスなどの人件費です。

人件費は目に見える数値として把握するのが難しい部分なのですが、アプリの規模、複雑さ、使用している技術などを考慮しながら、開発費用の15%ほどを見込んでおくのがいいとされています。

アプリに異常が生じた場合に対応が遅れると、ユーザーへ不信感を与える要因となり、ビジネスへ大きな影響を与えかねません。

迅速な対応とシステム復旧の実現が不可欠であると考えるようにしてください。


アプリの維持費をおさえるポイント

​アプリの運用保守業務は必須とはいえ、かかるコストはできるだけ最小限におさえたいものです。

ここではアプリの運用保守にかかる費用をおさえるポイントについて解説していきます。


バグの少ないアプリを利用する

​アプリの開発時点でしっかりとしたテストを行い、バグをできるだけ解消したうえでアプリをリリースするようにしましょう。

手間をかけたアプリ開発で費用は一見増加しているようにみえるかもしれません。

しかし、アプリの運用保守業務にかかる時間やコストや人件費について綜合的に考えると、開発段階から精査しながらアプリの開発を行っていったほうが意外にコストはかからないものです。

また、アプリ開発における要件定義の段階で必要最低限の機能を洗い出し、機能の数を絞ったほうが、バグ発生率はおさえられます。

バグの多さはアプリの信用を失いますので特に注意が必要です。


クラウドサーバーを活用する

​クラウドサーバーを活用することで、ハードウェアの設置、サーバールームの維持費、光熱費などのコストが抑えられる可能性があります。

また、クラウドサービスはスケーラビリティに優れているので、需要に応じてリソースの使い方が検討できます。

本当に必要なリソースだけで運用できるクラウドサーバーは、コスト面で大きなメリットがあります。

定期的なメンテナンスとアップロード

開発したアプリに対する定期的なメンテナンスとアップロードを心がけていきましょう。

不具合が出てからの対応では遅いと考え、深刻なエラーにつながりそうな問題がないかを日々確認しながらトラブルが小さいうちに都度解決を試みましょう。

大きなアップデートには時間がかかるため、そのぶんコストが高くなりがちです。

アップデートやバージョンアップに合わせて機能追加や改修を実施すればよりコストを抑えられます。

機能の追加・改修はバグが発生しやすいのですが、計画的にアップデートを実施することで、軽微な段階でエラーを食い止めることもできます。


アプリの運用保守を外部委託するときの注意点

​アプリの運用保守には意外と時間やコストがかかり、また人的リソースも割かれるとなった時に、自社で運用保守するのではなく、業務を外部委託していくという方法があります。

アプリの運用保守を外部委託するときの注意点についてご紹介します。


契約内容を明確化する

​発注者・受注者両方の誤解を避けるためには、アプリ開発を始める前に詳細な契約を締結することが重要です。

運用保守項目に何が含まれているかを確認しましょう。

バグ修正、機能追加、定期的アップデートの有無、セキュリティ対策など、項目を洗い出し、必要な項目だけを含める内容に整えていきましょう。

また、契約期間とともに更新条件も明確にしておく必要があります。

契約には自動更新される場合と、新たに契約を締結する場合とがあります。

どのような契約形態にするのかも明確化しておきましょう。

そして最後に、運用保守にかかる費用を明確化しましょう。

月額費用などの固定費はもちろん、追加作業費、アップグレード時の作業費などについても確認しておく必要があります。


予算とコストのバランスを見極める

​アプリの運用・保守を任せるパートナーを選ぶ時は、費用と品質のバランスに特に注意する必要があります。

他社より見積もり額が低い場合は、低コストを実現できる理由を明確にする必要があります。

逆に見積もり額が高い場合は、価格が品質やサービスに見合っているかを検討することが重要です。

運用・保守を外部依頼する場合、アプリ開発費用の15%を予算で組むのが一般的とされています。

これを目安として、必要と思われるものにどのくらいまでなら費用をかけてもいいのか、かける価値があるのかを見極めていきましょう。


複数の会社で相見積もりをとる

​外部委託する会社を決める時には、複数の会社から相見積もりをとるようにしてください。

単純な価格競争のための相見積もりではありません。

見積の内容以前に、アプリとその運用保守業務について、クライアントである会社がどのような価値観を持っているか、運用保守業務に何を期待しているかをちゃんとヒアリングできていなければ、見積の内容は不十分になってしまうでしょう。

また、同じようなアプリを開発、もしくは運用・保守業務を行っているという実績があるかどうかでも、やはり見積金額には差異が生じるでしょう。

どんな内容で運用保守業務をしていくべきなのかをしっかりと話し合い、精査した内容で見積もりが出せるかどうかは業者選びの大切なポイントとなります。

複数の会社から見積をとりつつ、その会社のコミュニケーション力や過去の実績を把握していくようにしましょう。


まとめ

​この記事ではアプリの運用保守は必要なのか、またそのためにかけるべき時間とコストはどのくらいなのかについて、アプリの運用と保守の違いやかかる費用、また維持するための費用と注意点に着目しながら解説しました。

運用保守業務は必要不可欠でありながら、できるだけかかるコストを抑えていきたい業務でもあります。

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